全身アイソメトリック・トレーニング法について
スポーツ医・科学
委員会
全身アイソメトリック・トレーニング法について
アスレティックトレーナー 吉田 修(町田整形外科)
アイソメトリック・コントラクションとは、関節を動かすことなく、筋肉に等尺性収縮(いわゆるボディビルダーの行うポージング)を起こさせることで、より簡単にできるトレーニング法です。
1950年代にHettingerやMullerらに研究され、日本では、トレーニング法のパイオニアである窪田 登氏が、報告しているものです。
今回は、スポーツ動作での様々な局面で、姿勢をより安定させることで、ケガの予防につなげるために私が、提唱している「全身アイソメトリック・トレーニング法」を紹介します。
①「しこ」ポージング(身体の軸づくり) 【下記、図a・図b参照】
ポージング静止筋発揮:2-3秒、最大の50-70%の力で収縮、その倍の時間でレスト、
5-6セット行う!
身体を止めた状態で、筋肉に力を入れて、効率の良い、また強い身体を手に入れる
(上半身と下半身を一体化させる)。
「応用編」 両側をナロー下肢内旋位にて、下半身、外側部に力を入れるポージング
前後開脚位<前:in, 後:out>にて、それぞれ、逆方向にポージング
お相撲さんの「しこ」を踏むような姿勢で(つま先45°開き、お皿の真ん中と2番目の足のゆびが同じ方向を向く)立つ
慣れてくると、身体も45°倒す(股関節を中心に)。 さらに、膝を少し曲げながら、同様に力を入れていく!